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​公開質問状 両候補回答

​公開質問状

5年前、高森区の大泉・小泉水源地の上にレノバ社によるメガソーラー計画が御座いました。その際には水源地(富士見水道)に対しての影響と土砂災害の危険性が問題となり、高森区は9割以上の区民が反対し計画には同意出来ないとの結論に至り、更に下流域の関係区も同様に反対した為、事業者は撤退に至りました。

然しながら再び、多少規模が小さいとは言え同じ水源地の上にある明治大学跡地に新たな太陽光発電所の計画が持ち上がっております。

隣の北杜市ではテレビでも放映された様に土砂災害などで大きな問題となっております。

又太陽光発電所が原因で山火事が発生したとの報道もあります。

そして直接関係しているか分りませんが、熱海市では悲惨な事故が起きたばかりです。

従いまして、今回の計画で関係区となりました高森区の住民と致しましては、大切な大泉・小泉水源への影響、並びに土砂災害が発生した場合の集落への危険性に大きな不安を抱いております。そして今後、更なる太陽光発電所などの計画・建設がされる可能性についても懸念しております。よって此処に公開質問状を送りお考えを求めます。

公開質問

⑴令和元年の台風により土砂災害が当地域(富士見高原)でも現実となっております。こうした場所に涵養林を伐採して太陽光発電設備などを建設する事についてどの様に考えますか。又、防災や水源としての大切な森をどの様に守りますか。

⑵事実上、原村などと比べ富士見町の太陽光条例は緩いと考えます。今後、太陽光計画などが出た場合、富士見町民が水道水として利用している大泉水源地などに対しての条例を厳しくする考えはありますか。(例えば、水源地から半径・・km以内には太陽光設備などは建設出来ないエリアを設ける。もしくは・・km以内に建設計画が出た場合は、地元区の同意を取り付ける等)

⑶町として水源地を守る為に、場合によっては森を購入し保護する考えはありますか。

⑷太陽光事業が終了後、悪徳業者にその土地を売られる可能性もあります。それに対してどの様な対応を考えていますか。

​以上宜しくお願い致します。

​​公開質問状は↓ダウンロードよりお読み頂けます。

​名取重治氏回答

⑴森林の水源涵養の機能は、多くの方が認識していらっしゃるとおり有用で大切であると認識しています。森林を伐開するような太陽光発電所の計画は、脱炭素や再生エネルギーの活用に質する面があるとしても、腑に落ちない部分があります。しかし現時点では、土地利用の権利を著しく制限する対応は困難な面があります。

先日の熱海市における土石流災害を機に、国交省ばかりではなく、経産省や環境省の各大臣が太陽光発電所の立地について一様に発言をし、国として規制のあり方を早急に検討する意向を示しました。遅きに失した感はありますが、今後の道筋に注目し、町として可能な施策を研究することが必要だと考えています。

⑵水源地域の保全について条例を設けている都道府県は全国で18ほどあるようですが、それらの規定内容は土地取得を事前届け出制とし、必要な場合は助言等を行う、というものです。そのうちのひとつ、長野県では平成25年に長野県豊かな水資源の保全に関する条例を制定施行しています。この条例による水資源保全地域の知事指定を町内の水源について受け、県とともに水源地域の土地取引等について把握し、適切に指導・監視していくことも今後検討していくべきと考えます。また、町独自の条例対応についても研究したいと考えます。

⑶一般論として考えたとき、上水道の重要な水源が棄損される事態は避けなければなりません。状況に応じて必要な措置は検討しなければならないと思います。

⑷町が制定した太陽光条例では事業計画者に対し関係区は「合意または協定(以下「合意等」という。)の締結を求めることができる。(第8条第3項)とし、事業者は「求められたときは、合意等を締結し、速やかに当該書面の写しを町長に提出しなければならない。(同条第4項)」ことが規定されています。地域のご懸念について事業者に説明のうえ、合意または協定の締結を求めることにより、事業終了後の土地の処分等について一定の方向性を担保することは可能と考えます。また、条例等による新たな対応についても、⑵の回答と同様に研究したいと考えます。

名取重治氏回答、全文は↓ダウンロードよりお読み頂けます。

​中島えり氏回答

⑴森林は水源涵養、土砂災害防止、生物多様性保全など多面的な機能を有しており、富士見町にとって非常に重要な自然環境であります。令和元年の台風など、近年の気候変動に伴い、これまでに経験のない強い暴風雨により土砂災害が生じる可能性が高まっております。

太陽光発電設備は地球温暖化防止に質する再生可能エネルギーであり今後導入を進めていく必要がありますが、豊かな自然環境を形成し、水源地ともなっている貴重な森林を大規模に破壊する場合には、

導入を促進すべきではないと考えております。

富士見町の宝である森林を保全していくため、富士見町の森林保全・利用ビジョン(仮称)を策定していくことが重要だと考えております。

森林保全ビジョンにおいては、例えば

・住民参加型で水源地、希少動植物の生息域など保護すべき森林

・土砂災害防止の観点から森林の整備を進める森林

・環境保全、土砂災害防止の観点から広葉樹に転換をしていく森林

・住民参加型で整備し、観光や子ども達の教育などに利用していく森林

などの観点から、富士見町の森林について具体的なゾーニングを行います。

森林保全・利用ビジョンに基づきゾーニング毎に必要な森林整備を進めていくとともに、⑵の回答に述べたような保全のための規制の仕組みを設けていくことが求められます。

 

一方、既に開発計画が進んでいる場合は、上記の対応では間に合わないため、早急の対応としては、以下の取組が必要です。

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中島えり氏回答、全文は↓ダウンロードよりお読み頂けます。

公開質問状 両候補者回答: プログラム
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